
家具職 人のこだわり
木育工房のうんていは、材料に耐久性の高い『国産ひのき』を使っています。
ひのきの良さを最大限に活かし、安全安心な室内うんていが完成するまでの工程には、職人達の様々な工夫やこだわりが詰まっています。
正確さ、丁寧さ、家具職人ならではの技術で、孫の代まで使えるうんていが誕生します。
握り棒
うんていの心臓部ともいえる握り棒。
堅木のヨーロピアンビーチを旋盤で1本1本削って作ります。ほぞ穴に対して固過ぎず、緩すぎず、0.1㎜の精度が必要な職人技です。

墨付け
ほぞ加工の位置、ボルトの穴位置、オニメナットを埋める位置を盛り付け棒と直角定規(スコヤ)を使って正確に記します。墨付けは製作の要です。

直角の確認
組み立ての後もきちんと直角が出ているかスコヤで確認します。直角に組む事が家具作りの基本です。直角が出ていない時はクランプで力を加えて修正します。

圧締(あってい)
握り棒を叩き込んだ後やほぞ組みの後はポニークランプでしっかりと圧締します。
これで奥まで隙間なく入れ込んでいます。

面取り、磨き
全ての部材に仕上げカンナをかけて、表面の傷や機械の痕を取ります。角を丸く面取りしたら、電動工具とサンドペーパーでツルツルになるまで手で磨きます。一番時間がかかる工程ですが丁寧さが伝わるポイントです。

節埋め
見た目と手触りを良くする為に、ヒノキの丸棒で節を埋めています。穴を彫り、ちょうどいい固さの丸棒を叩き込み、手ノコで切って平らにします。これで節を目立たなくしています。

組立て
ちょうどいい固さの握り棒を接着剤を入れて叩き込みます。木に圧力がかかるので、握り棒が緩んだり回転したりしません。ねじれがないように直角も確認しています。

ほぞ組み
力のかかるステップはガッチリほぞ組み(木組み)しています。ほぞ組みは家具でよく使う技法です。
これで丈夫な柱が完成します。

筋交い
筋交いのボルト周りは穴が広がらないように堅木のビーチを埋めて強度を出します。丸く成形し、面も大きく2分(半径6ミリ)で取り、柔らかい印象にしています。

仮組み
全ての部材とオプションを仮組みして確認します。
何度でも分解、組立ができるので、お引越しや模様替えの際にも便利です。ボルトの受けには金属のナットを埋めているので、穴が広がることもありません。
